矯正歯科治療によって生じる偶発症

歯根吸収

歯の移動に伴って、多かれ少なかれ歯根が吸収されるとされています。そのメカニズムは、解明されておらず、よって、原因も様々挙げられるものの特定されていません。
歯根の先の形が少し丸くなる程度で、生活には支障がないものがほとんどですが、注意を払って治療を進めていく必要があります。

歯の齲蝕と白濁および歯周組織への障害

矯正装置が装着されると装置の周りが不潔になりやすく、虫歯になったり、歯が白濁(歯が少し溶けた軽い虫歯の状態)したり、歯肉が腫れたりします。
日々の丁寧なブラッシングが大切となってきます。

顎関節症

咬み合わせをよくすることにより、顎関節症が改善されることがあります。また、矯正治療中に、顎関節に異常が出てきたり痛みが出てきたりする場合があります。そのときには、しかるべき処置が必要となります。

アレルギー

矯正装置に使われる金属により、金属アレルギーを生じることがあります。
この場合、金属アレルギーを生じにくいチタンやプラスチックなどの材料を用いての治療法を検討することになります。