矯正歯科について
不正咬合(良くない歯並びや咬みあわせ)がもたらす障害としては、食事や発音などの顎口腔機能の障害や、ブラッシングしづらい環境による虫歯や歯肉炎・歯周病の発生、審美性が損なわれることによる社会生活における不都合や心理的障害などがあります。
矯正歯科治療は、このような障害を予防・抑制・回復し、あわせて、患者様が精神的、社会的に満足できるquality of life(QOL:生活の質)の向上に資することを目的にしています。
実際、矯正歯科治療では、歯を移動させることはもとより、不正咬合の発生を予測し、予防したり、成長発育の時期には、口腔顎顔面の成長を正しく誘導したりすることも含まれます。
また、成人において、例えば下顎が過度に前方に突出したりしていて、上下顎のバランスが悪く、歯の移動のみでは不正咬合が改善されない場合には、外科手術を併用した矯正治療も行います。